天気予報で 「雪になるかも」 と言っていたので楽しみにしていたのですが、どうやらそんな気配はなく。
この公園が雪で真っ白になったら、さぞかし美しいだろうとワクワクして待っていたのですが。
公園に面した家に越してきて初めての冬。
できることなら見たいなあ、冬景色。
そんな雪が降りそうな日にふさわしいケーキと言えば、コレ。
てっぺんに雪をいただいたモンブランでございます。
そんじょそこらのモンブランじゃありませんぜ、ダンナ。
こいつぁ、日本で初めてのモンブランなんでさぁ。
(ナゾの岡引キャラ)
昭和8年、
自由が丘のケーキ店モンブランの創業者
迫田千万億さん ←なんと素晴らしいお名前!
読みは『ちまお』です。
が欧州で見た店名と同じお菓子・モンブランを日本風にアレンジしたのが日本のモンブランの始まりなんですよ。
最近ではアンジェリーナのような 『本場』の欧州風モンブランが人気ですが、私が子供のころ
『モンブラン』といえば、カップケーキ状のスポンジにマロンペーストがこんもりとお山のようにのっかった、このタイプ。
発売当時の味と製法をいまだに守り続けているのだそうです。
和栗のペーストはクセのない甘さ。最近のケーキと比べるとやや甘めかもしれませんが、これこそノスタルジーの味なのです。
MONT-BLANCさんのパッケージのイラストも好きなのです。
上品で、オシャレ、エレガントってこういうことね、と子供心に思ったものです。
自由が丘には中学生のとき、母と一緒によくお洋服を買いに行きました。
母とのショッピングは原宿か青山か、この自由が丘。
当時 『ハニーハウス』 という 『milk』に似たラブリーな原宿系のブランドのショップがあって、原宿まで行くには時間がない、というようなときは自由が丘で。
母にもいくつか行きつけのブティックがあり、お買い物に疲れたら 『アンナミラーズ』 かMONT-BLANCのティールーム。
今見るとさほどではないのですが、当時は店内がとてもキラキラしていて、たくさんあるケーキの中からオーダーしようか、それともパフェにしようか、ずいぶん迷ったものです。
ちなみにお店の名前は、私の脳ミソのなかでは必ず 『MONT-BLANC』 と変換されます。
父の持っていた万年筆の箱に書いてある文字と同じだなあと思った記憶があるからです。
(万年筆のほうにはハイフンはないのですが)
父がその格好いい黒い万年筆で何かを書いていたところは見たことがありません。
私も大人になって、銀座の伊東屋さんで憧れの『MONTBLANC』を購入しましたが、何度も使いませんでした。
残念ながら、父も私も悪筆なので……(涙)。